研究所関係者のトレーニングや活動についての日々の紹介です。
(一部抜粋です。)
参考になれば、嬉しいです。(下記は、同一人物ではありません。)
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◯ヴォイストレーニング日誌1 (20歳 2、3年目)
◯あるアーティストの活動日誌 (28歳,10年め) 別記事
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◯ヴォイストレーニング日誌
NO.1
○お腹から出る声へ(支え・呼吸)
30分の練習で身体が疲れないのはおかしい。
のどが疲れるのはダメ。
内もも、腹筋、腰あたりに力を入れる。
最初は意識的にやってみること。
(1)お腹・足
横腹が広がり、尾てい骨(尻・横腹のやや後ろ)の半分あたりまで空気が入るイメージ。
横隔膜が下がる。
お腹に入れるというより、お腹(横と後ろ)を広げる。
重心をややぐっと低くいれ、腰後ろの筋肉を引き締める。
(2)胸
そのまま胸を高め、拡張を維持する。(やりすぎない)
(3)口
口形を変えず、内(奥)を広げる。(口は、あけて広げない)
高い音はあごを動かさず、少し口元、ほっぺたを引き上げる。
一点を凝視し、目線を動かさない。
声を目鼻の先にぶつけるイメージ。(声は前に出す)
口形は最初から、やや微笑んだ状態にしておくとよい。
NO.2 M
○ブレスがきくようになり、勘が戻ってきた。まだのどにきている。
口奥の軟口蓋、あるいは、その上(鼻に抜く)にあてなければ、「流れ」はできず、口先だけで歯切れてしまう。やや強くブレスで出すと、うまくいくが、共鳴に注意。
課題は、あてた点をのどの奥に移動させ、目鼻の先に集めること。
○声が出なくても正しいポジションで歌うこと。
c-d-e-f-g(ア)のスケールの練習。
のどの奥を開けること。
身体(あくび)の型
a-b-c-d-eでジラーレ後、口奥にあてていく。
ブレス40秒、呼気の支え
NO.3
声は出ているが音が下がる。
「ア」でならgまで、階名では、c、d、eは口先になる。
まともな発声を感じたときはどうしてうまくいったのかわからない。
g・・まで完全に。
e発声に悪い癖がついたかも。
のどが洗われた。
G-gの低音での練習がよかった。
aから上は特別、
cのあて方。歌うときは崩れがち、注意。
歌の流れの押しが足らないのは、鑑賞経験の足りなさ。
風邪の後遺症が安定しない。
欠点があらいざらい露わになった。
高音は、両足の内側に力を入れ(呼吸にさしつかえてはならない)
あごを絶対上げず(引きすぎもせず)ほおを引き上げ、
軽く目線を目鼻先に集中、一点を見つめ、そこにあてるつもりで出す。
もう一歩奥にひびきがこないし、のどにつかえている。
あごを心持ち引くと、高音にのぼりやすい。
たまに眉間にひびく(というより通じる)。
不調では、意識的に行うこと。
視線の集中(発声共鳴)
下半身~緊張させすぎず、歌いやすい体勢に。
高めにとること。
(音程)足の位置を上下させてかえってよいときもある。
ほお骨にぶつけるイメージ。
miでも出しにくい。
「ア」ならefまで安定して出る。
思うに正しい発声ではない。
(口先にきている、のどの奥から眉間に抜けていない)
毎日、休まず発声すること。
風邪をぶり返さぬよう気をつけること。
常に基本に戻り、歌に走らないこと。
毎日テープを聴き、発声を体得すること。
腹筋を鍛えなおすこと。特別に訓練を要する。
(健康に支障がないのに声が治らないのは、体力不足)
(1)身体を使わず、のどで歌いがち。
(2)ブレスが続かない。自然な呼吸ができていない。
(3)miがまたきれいに出ない。
(cdefが同じように軟口蓋手前で当たり、その上部がもっと上にひきつけられていない)
音が跳ぶとき(特に上がるとき)せり上げず、しぜんにソ・ドではなくソ~ドを。
その音に最初からあて、最後まで保つこと。
これができないのは口先でやっているからで、のど奥を開けたままの保持ができていないため。
(呼吸法と発声法)
音を切らず、ひとつの流れにしていくこと。
音の上下が目立ってはならず、のど上から鼻へ抜いてひびかせることで声を操る。
歌詞の歌い方:特に音程が跳ぶとき要注意。
「あえいおう」の口形をかえてはならない。
のど奥は同じ、ひびきは切れない。
「あえいおう」の区切り目で閉じないで次の音に続ける。
NO.4
鼻に一本通るようになった。
未熟すぎて模倣もできない。上向き加減。
低音から中高音域まで楽に出せたが、後半deはかすれた。(疲れか)
丸みがない歯切れのよい口先にくる声で、腹筋によるコントロールはできない。
日常に戻りかけてきた。
「ア」以外での高音域はまだ不可、「ア」もかなりのどに負っている。
こういう状態のときは使いすぎないこと。
声はよく出て音程は取れていたが、発声はもうひとつ。
(コールユンブンゲンNo.29、コンコーネNo.9完)
途中で一息いれたり、姿勢を変えたりすると好転する。
上半身、下半身とも緊張させすぎず、重心だけぐっと深いところにもっていく。
(のどは、もちろん自由にする)
腰の筋力で支える。あご閉めること。
NO.5
かすれ声「胸に力を入れすぎている」といわれる。
のどに負担なし。コントロールしにくい。
ef無理。
風邪再発に厳重注意。
「無表情ではいけない」
柔らかさ、軟口蓋へのひびきがなく硬い声が続いている。
ほおにひびいても素直に発声できず、腰の支えもいまひとつ。
「毎日柔軟体操を」
下半身の緊張も100%ではなく重心を落とした。
柔軟性をもたせた姿勢が必要。
NO.6
高音共鳴あてる練習を。
特にep(・・)。c以上の切り替え。
コンコーネNo.30半分上がる。下がりがち。後半やや疲れ。
鼻の中途までは、共鳴した。
高音が出にくくなった。
c以上、口腔が上がらない。
声(音色)の研究
高音(広域gまで)の柔発声(特にi、u段)
e(ミ)
きちんとあたっていない。
Miの場合:あらかじめのどを開けておく。
あまりに口を横に引かず、エの口形くらいでのどで調整してミイと出す。
音の流れに気をつけて。高音をc-e-gをのどのあいた状態でそろえられるように。
ポルタメント
ひびかないとき
(1)胸を張っているか
(2)顎をひいて眉間にあつめているか(上に響かない)
(3)下半身の支え(重心と腰)
声をひびきであつめる。
口は開けすぎない、上にもっていく。
下あごの脱力、また舌の脱力。
のど声が多い。
腹の底(全身)から声を出すこと。
鼻にひびかせる、柔らかく出す。
迫力に欠ける、強さとクレッシェンド、デクレッシェンド。
感情(エモーション)、歌詞の内容(イマジネーション)
リズムが早くなりがち。あわてず落ち着いて、情をこめて。
NO.7
張りのある生活(芸術は生活の反映)
プロから技術を盗むこと。
声の切り替え、感情のこめ方。
クラシックの発声(柔らかく)
声が自由に出るためには
1.体(胸・腰・足)の鍛錬
2.のどの鍛錬
芸術はあくまでcover、
根本は発声にある。
ひびきはカンツォーネ。
十年かかる。
発声できるまで歌はおあずけ。
もう二年で安定させよ。
常に声が出るためには常に声を出している毎日へ。
のどを鍛えよう。
高音のフォルメントが決め手。
NO.8
○ベルカント唱法。
顔面、胸にひびかす。
「ひびき」ひびきの中で歌う
(あついときが/アエイオウ)
尻を上に引き上げ、胸を出す。
サビの部分は個性的に歌っても、導入、抑え。
作詞作曲者の意図を汲んで歌う。
マイクはひびきに敏感。大声は必要ない。
ひびいているときは離せる。
ただの大声では離すと雑音に消される。
呼吸維持15s~30s
NO.9
○ Eでエーエーエー
のど仏を最下位の状態にして
ゲー
ギー
ゴー
呼吸法:横腹、腹後に入るはず。
あごを自然に。前にも出さず後ろにも出さず。
鉛筆を歯にくわえて、親指をかんで、
人差し指をのど奥にさしこんで(舌根を下げる)
深い声:後ろ腹、横腹、ただの空洞
声の出る場所:のど仏、最下位に固定(B)。
胸の辺り(A)から声が出てくるようにする。
高音のとき(上にもっていく意識ではなく)下に押し下げる。
強くひっぱっていく。
高音に行くほど、のどをつめてはいけない(そのまま広げておく)
Bを固定、Aをかすって頭に抜く(高音も。高音ほど胸の支えをしっかり)
高音になるほどより深く。上下にひっぱる。
NO.10
腹筋から声を出す練習
犬の吐息ハッハッハッハ(四分音符で、八分音符で、三連で)
5s(10s休み)の繰り返し(だんだん長くする)
深呼吸のど最下位。アッアッアッ
胸を柔らかくすること
深く呼吸するとき、のど仏が最下位になる。
そのまま、自然に腹の底から声を出す。
横筋、外筋を鍛えるよりも内から。
ほかのレッスンに応用。
ただし高音はやり過ぎない。(d~)
呼気がのどにつかえているから流れが流暢でない。
下腹部を使ってひびきでもっていく。
口の形も大切だが、そのひびきのもっていき方を工夫すること。
NO.12
発声法のもっていき方が飲み込めた。
M、Vで誤らぬこと。注意。
のどにくる声、ほった声(音色がくもる)はダメ。
のど仏の下、少々震える。
シャツのボタンのやや下のあたり、乳首の中心点くらいが、
声のコントロールをする点。
柔らかく、枠をはめないで。
腹筋でビブラートさせる。
すべて支えの位置が○点であるように。
音程はイメージで取り(のどのポジションをかえない)同じポジションで歌うこと。
とくに高音のポジションが上がりがち。
高音は頭の両側にかすれる感じ。
イメージは力を下に。
のどは脱力、高音のとき、ひびくのは、頭声、胸点、二点のみ。
呼気で腹(とくに前)がひっこむのはよくない。
体(胸・腹・腰)は姿勢を維持。呼気は脇腹に。
NO.14
低音はよい(G-d)
素直に出すこと。わざとらしく上に響かせない。
できるだけ胸の下へ入れるように。
中音域(e-c)
低音域のよい発声からもっていくこと。
胸の支えを離さないこと。
高音域(d-)ファルセットに近い。
下むけに力を入れるように。
高音、後ろを開く。(ただし最終段階)
まずは前に。胸下に深くもっていくこと(力で)
発声練習の際、腹筋によるビブラートをきかせる。
下にいかず、クラシック風(悪い、顔面だけの)の低音にならぬよう注意。
同じ音色で歌う、胸のみで調節する。
練習法
息を思いっきり吸う。
最初は前腹から出るが、それを側面に背面に力で押しやり、
徐々にすぐ後ろに入るようにする。
側背筋はあけておかなければならない。(姿勢で注意)
姿勢を変えること
あまり前に出すと側背腹筋に息が入らない。
胸は出しても。腰は普通。側背腹筋柔軟にゆとりをもたす。
胸にもってきたときのよい点
(1)のど仏による音取りではなく胸が中心であり、
音色が統一されているから、音が跳んでも関係なくもっていける。
(高-低の移行が自然)
(2)力の配分によってのみ音を上下させるので、
軟口蓋にあたるところが制限されず、
胸の下へ下へとひっぱっていけば、音域も広がる可能性がある。
(3)のどに来ないから疲れない。
ことばが出しやすいし心をこめやすい。
NO.15
○息が、腹の底まで入らねばいけない。
(1)からだの活力、1睡眠、2食事(食後は90分以上あと)
(2)意識的呼吸(自然にできるまで)
声の出し方
声は素直に。ひびきは頭
支えは胸(胸心はひびき、微動)
ダメな例:頭声だけ、ほった声(ひびきがくもる)、のどにくる、胸だけ。
胸の支えをきちっとすると胸が開き、のどにかからずに素直に上に跳ね返った声が頭(鼻上)にひびく。
発声のとき、揺らすこと。内腹筋によるビブラートでひびきをもたせる。
(柔らかい声にするため)
力を入れない。(のど、その他)舌根を上げない。
イメージとして下へひっぱるだけ。
日常会話も胸で。
高声は中音域が固まるまで無理しない。
○第一段階、表面をひびかせる。
今日より第二段階、芯より増幅
怒鳴れる声(ポジションが確固としているため、呼気の強さでいくらでも強くできる)
ただし表面だけで怒鳴ってはいけない。
必ず胸にもってくること。
ポジションは胸である。
音色は同じで(とくに高音も)いわゆるクラシック風のほった声ではなく、
そのまま出る声でポピュラーと一致する。
ひびきを上に集めている。
もっとも必要なのは、腹底いっぱいに吸気をすること。
完全な発声は、胸の支えと頭の共鳴のみである。
高音で、ポジションが移らぬこと。
つまり、その音を精一杯出しているよりも、
強く(怒鳴れるか)出せる状態であるべき。
NO.17
○発声
ハミング・ゲ・ギ・ゴ・ガ
浅いところで薄っぺらくひびかせるな。
胸の芯へ入れる。
注意
姿勢:腰を引きすぎぬこと(背側筋が動きにくくなる。自然体に立つこと)
顔:目線はやや上向きに。あごを右手で押さえて固定させる。
下あごが出ないよう強く押さえる。のど仏は最下位置に。
ことばは深いところで発する。
ことばを口先でいわない。
アエイオウも固定された口形で。高い音もなるべく口を開かずに。
(開けば楽だけど薄っぺらい)
あまり上だけでひびき過ぎないように必ず胸にもってくる。
上にいくほどひっぱり、腹筋を使ってゆらす。
腹の横後ろに空気(吸気)が入るように訓練するべきである。
顔の向きは上向き下向き大して関係なく、やや上向きがよいが、最も大切なのは、下あごが引かれた位置で口の形が固定されており、高音や発音にかかわらず胸の下へもっていく発声法である。
NO.18
発声(1)
ハミング-ゲ-ギ-ゴ-ガ
のどの下を鳴らす。
共鳴が二分されてしまう。深く入らない。
心から上へ、のどは通過。
ポジションが正しくないとスムーズに息がまわらない。
はじめは声にならなくてよい。
肋骨の中心の下側よりも下。
発声(2)
四分音符四つでゲ-ゲ-ゲ-ゲ
声をためる。
生声をそのまま出さない。
声をひっこめるように出す。(ただし前に出す)スムーズに。
ほった声、上声はダメ
腹筋(内筋)の鍛錬(ひっぱりが弱い、体がついていかない)
たまに胸をはずすことあり。
あごの開け方 あごを前に出さない。あごはひいて。
高音 眉間にひびく意味が分かる。
今まで思っていたように直接頭の上に抜くのではなく、せいいっぱい胸の下にひっぱるとのどに引っかからずに、ひびきは上にいき、頭声となるのである。
NO.19
○Bastianini鑑賞
A(頭の上のほう)…ひびかす
B(芯)…支え
ポジションはのどの下
根源はあまりきれいでない声
Aのみ→浅い声、芯がない
Bのみ→ほった声、音色がくもる、つくった声
A+Bの相互相関練習。
1)のどのポジション(プレスメント)の固定
2)腹筋(支え)―体作り→犬の呼吸
○やや鼻風邪
芯にあて深くえぐっていく。
あいまいに広がり下に食い込めないのはダメ。
よい発声は声が胸におちる感じ。
高音時、オクターブ高い倍音(頭声)が聞こえる。
ポジションを維持して、発音(ことば)する練習。胸で語ること。
うしろ、ほった声、浅い声はダメ。
前で勝負。
高音:ひびきを眉間の辺りであつめる。
低音:背中から後ろに落とす。
芯(発音・ことば)と音程、感情移入。
声は前へ。息の感じ(呼吸)は丹田から体の前を通って口、深く、輪を描くように。
NO.20
○支えができなかった。
押してひびかせた声は危険。
息の流れで発声すること。
遊びをもたせる。
発音の出だしが尻上がりにならないように。
ほらぬように。
支えが浅い。薄っぺらい声。
自分の感じとしてはc-eまでは、全く中音と同じ発声で
(下へひっぱって)出すべきで、音色をつけるべきでない。
頭部共鳴を入れる…カンツォーネ(uの発音との調和)以後の問題点。
横腹をもっと使うことで流れをスムーズに。(前腹は入っても崩れる)
腹の力(体)のトレーニング。前ではなく側背に。
高くいくほど支えを下へもってきて(あたりはかわらない)
低い感じで(高音を感じず)強く出す。(呼気で自然に)
体の芯からの一本の声の流れ…共鳴させるのではなく、声の芯を感じるべきである。
ひびきの焦点(勝負どころ)…眉間
ひびき…ほっぺた、顔前面
小刻みに頭の上で鐘がなればよい。
伸音
ビブラート…腹筋によるゆらしを加味すること。棒にしない。
腹筋から息の流れで自然にゆれなければトレモロだめ。
高音
腹筋のゆらしによって押し上げていく(呼気どおり)
胸から芯をはずしてはいけない。
がんばって声を出してはいけない。
常に流れに忠実に。柔らかくひびかせる。素直な声を出すこと。
余裕。強気。流れを大切に。
音程・リズムは第二の問題。
NO.21
○思いっきりひっぱる→○
中心に集中していないため、ひっぱろうとしても無駄な力がいる→×
浅い、腹でひっぱって切る→△
よい発声時
頭にひびきを感じる。共鳴、表面をひびかせること。(のどではない)
のど…高音時ほど下がる。
胸は常に感じている。
腹筋をゆらす。
深い声を出す練習
ゲギゴガ(声にならなくてよい)
横腹、背筋が痛い。
腹筋トレ(体が負けている)―毎日やること。犬の呼吸
横腹に入れる練習、背腹に入れる練習。
常に支えある深い伸びのある柔らかな流れで歌う。
ためを忘れぬこと(胸をはずさず声を出すこと)
吸気―最初をとくに気をつける。
あとは吐いたぶんだけ吸えばよい。
出だしがきっちりと鋭い声になるように。
丸くなってはいけない。
高音abcd(・・・・)→上にいくにしたがってひっぱり具合を強くする。
自分の意識がある。外に聞こえる(ひびく)音。
弱→強
低→高
同じにする。
NO.22
○発声
アリア
コンコーネNo.4
胸が大きく開いて胸全体(下部まで)ひびき
(のどで声が出るのではなく)表面は自然に呼気の流れでなり、
それは必ず胸とつながっており、
上あごから顔面にひびいて出るような共鳴をする。
のどではなく、左右の胸の両端のほうにひびきを感じるのがよい。
(ひびきの芯は胸の中心部である。)
体がひとつになった感じ。(発声時)
側筋、背筋、とくにこの二つを感じる。(呼気の源として)
ポジションを深く下に思いっきりひっぱることへの移行が、
かなり意識的にできるようになった。
(やりすぎると前に出ない声になってしまう。)
NO.23
発声
コンコーネ7
中音域がややかすれてひびかないのは、ポジションがあっているためで、過渡期。
高音は-gまで頭声のような感じで出ているが、胸は芯にひびいているうちはよい。
欠けているのは、腹筋による自然な呼気による押し上げ、ひびきのファルセットがほしい。
高音
まだ共鳴の方向づけができていない。
のど仏の位置はよい。
下にひっぱる力が弱い。
胸の下中心に深く掘り下げ、その跳ね返りが頭部に共鳴する。一段階が不可。
唄、高音が上中心に出すぎている。
(あきすぎている)マイク割れする、聴き心地が悪い。
高音はのどが上がらぬよう上にあつめるようにもっていく。
口の中は開いて口先だけ閉じる。
NO.24
発声
コンコーネNo.9
僕が思っているより、表面的な方向にもっていっているほうがよい。
頭からの上からのひびきと下からの息がミックスした、ビリリーンとした声。
(延長線上)
のど奥を深く開けたままのほった声はいけないのであり(今の段階では)、
必ず前にもっていくこと。とくに声の出だし。
鋭利な刃物のように鋭く。丸い声はいけない、とくに注意を要する。(ゲ~も)
あてるべきところ(発声)に最短距離で。
(cf.球のスウィング、柔道の投げ)
高音発声(d-g)もっとも大切なのは、
(上の音の)意識を低く抑えることで、
cまでは、胸(低音と全く同じ)-gまでも、胸あってこその頭のひびきではないか。
(ただし、腹筋力で相当カバーすること)
前で勝負。
のど仏最下位。あけっぴろげな声にならぬため、
共鳴の震源は胸の深いポジションに置く。
腹筋による押し上げ。ビブラートをかける。
胸下中心であったが、それでもビブラートをかけるとだいぶ出しやすくなる。
(本当はもっと腹筋を使うはず)
高音発声時のビブラートも忘れずに。
正しい発声(自己トレ)
高音は無理しない。
ハミング。ドレミレドをゲ(ギ、ゴ、ガ)で調整。
ただしやりすぎないこと。
腹筋と発声。(横隔膜の運動)を結びつける練習。
ドドミミソソミミドド(ゲーーーーーーーーゲ)
今のところ体が一体になっていない。ほとんどリズムがずれている。
スタッカート気味(腹から出す)肋骨、横隔膜を動かす。
息の流れをすべて声にする。
息のほうが勝ってしまう、声が前に出ないのはだめ。
胸によく入っている声でも、表に前に出ていなければかえってよくない。
頭部共鳴の課題。
(1)一本、頭のほうへ声を通して。のど最下位で(基本事項)
(2)腹筋によるビブラート(同時)
(3)鼻上、眉間に通す、前方(視線上)に勝負をもっていく。(方向を前に)
表情筋の問題
どんなに苦しい(高い)音でも、そうであればあるほどにこやかに。
ほおの弛緩が首、あご、肩の線まで全体に及び、音色が変わる。
癖をつけてはいけない。
iとeの区別。(ウムラウトしないように)
舌根をゆるめる。
腹筋はうまく作用しなかったが、胸下でのビブラートはよくできた。
鼻の裏の共鳴腔がよくあいていて、高音にひびきやすかったこと。
気分的に、明るく、ほがらかに。
自分でも調子のよさは感じたが、偶発的な裏づけのない
(理論的には納得できない)よさで、あまり腑に落ちない。
ただ、自然な声が出ていたように思う。
NO.25
発声
ポジションを深くする練習(コンコーネNo.9を使って)…めまいがする。
NO.26
評:低音、中音は確実になってきた。
高音…体のほうがまだ負けているが、ビブラートが少しついてきた。
歌…フレージングがよくなった。(Olatrelanotte)
日本歌曲(縦割り)ま|つしま|ぁあの|ぉ~
西洋歌曲(横割り)Ila ser……∥ひとつのフレーズの流れで聴く
背筋がまったくついていない(体作り、待つしかない。)
呼吸…息の流れに乗せて出す。
胸下へ支えを、掘り下げて→ポジションを動かさず、腹から息を吐く、送り出す。
高音
後ろに抜かない。
ファルセットを感じる。とくに耳横(急所)に共鳴。
軟口蓋をあげる。ほお骨を上げる。
肺心臓付近の肋骨が共振。ここでファルセットの感じをつくる。
中高音のファルセット
上前に通す。
中高音(a、b)、ほお骨の辺りに感じる。
腹筋の力で胸をゆらす。(この中ががらんどうで音が回転する感じ)
F ポジションのみ 胸部10 頭部0
G
A 胸部9 頭部1
B
C 胸部8 頭部2
D
E 胸部7 頭部3 胸のファルセット
F 胸部中心3 胸のファルセット
G 胸部6 胸のファルセット
a 胸部5 頭部5 意識的に可
b 胸部4 頭部6 要注意
c 胸部3(5) 頭部7(5) 可
d 胸部2(4) 頭部8(6) ゆらしにくくなる
e 胸部1(3) 頭部9(7) 一本調子
f 胸部 (2) 頭部(8) あけっぴろげになりがち
g 胸部 (1) 頭部(9)
()内が理想
E、Fは完成
G、aは安定させること、ほお骨に感じる。
d、eは課題
b→c→d、息の流れでもっていける
高音になるほどファルセットをかけにくくなる。つまり、背筋による息の多大な流れが必要になるので、それだけの体がついていかず、だめ。
音の高低でポジションは動かさない。
ゲゲゲゲゲc-d-e-d-c(クレッシェンド、デクレッシェンド)
息の流れの中で。フレージング。
音と音の間が切れてはいけない。
ポジションは同じで意識内で。
調節は肯定ではなく強弱、流れ(フレージング)を整える。
胸上だけで歌っていることが多いので(とくに高音)、
常に(少なくともc、dは可、ましてやa、bは)ゆらして息を出し、
その流れに音をのせてやることを忘れない。
ただし、声は支えがあって、前に出ていなければならない。
本来発声すべき声帯は、最下位置にある。
しゃべるところやその周辺はただの通り道。この最下位置で声をしゃべること。
ここが唇のように動く、息の流れでちりちりするのが分かる。(胸の中心部)
NO.27
絶不調。昨日Sで上声を使いすぎたため。
矯正。胸に入らぬとき、ポジションを下げた声にならぬ声ではいてやる。
ひびきすぎぬように。(薄っぺらな声で)
睡眠不足、不調のときになりがちである。
内腹筋強化(犬の呼吸)二年間の課題。
ピアノやバーベルを持ち上げるとき腹は出る。
腹をひっこめて出すのではなく、腹を押し倒す。
ゲェゲェゲェ、ゲッゲッゲ
ポンプのように。
後ろに抜いて逃げない。(日本人がよくやる)…高音域も。
支え(焦点)あるしっかりした発声で。ポジション厳守。
NO.28
胸の維持。胸筋と肋骨の間に声が、「←」の方向で伝導。
低声よし
中声まあまあ
高声よし。(金属的ファルセット)
鼻頭、眉間に集中。感じる。ひびきの調節。
胸の下へ下へと入れるのを忘れずに。
呼吸法
胸、外筋、横隔膜を保持。
外筋で腹をひっこませてはならない。
ビブラートが維持できぬ、支えが崩れる。
内からだけ呼気する。
外目から腹がひっこむのはだめ。ほとんど静止。
その前までの状態で歌えるように充分にする。
かならず、後でしぼりだせるだけの余裕を残しておく。
ダメな声
押し出した声、汚い声。
あごのど声だけひびく。→息を送ってやる
薄っぺらい声(表面のひびきすぎも含む)、拡散する声→胸に入れる
ほった声、前に出ない声→後ろに抜かず前に出す。
高音
共鳴腔を感じるよう。
胸にもひびく。中心はもっと下。芯はもっと下(丹田)。
のどは極力鳴らないように。(ひびきやすいのはさける)
胸に入れ込んでやる。
上(前)と下の2方向。
間違ったクラシック的な発声→前面に出ない(よってひびかない)、後ろにぬく。
一段階:ポジションの固定(のど仏の最下位置)一点(胸深部)に集める。
二段階:軟口蓋へ自然とはねかえったひびきのあて方。高音ほど下へもっていく。一点。
三段階:頭腔へのひびきと胸振との両立。
ふっきれて声が両方へ飛ぶようになる。
NO.29
矯正、ゲ~
舌を怠惰威厳出す。(前に出ないとき)→そのまま戻して、舌をひっこめる。
ややのど仏が上がり気味、注意。
体から声を出す(脱日本人)的発声方法の2通り
(1)最初から深くする。(そのポジションでは最初は声にならない)
(2)徐々に深くする。(従来どおり)
コンコーネNo.12を(1)でうまく吐けた。(ゴロゴロなる)
この練習は一人でやらない。
(1)で叫べる。
完全に胸下(胸よりも低い位置)で出る。
胸下に金属板みたいなものが入っていて、
ゲ~(ポジションを深くしていって)声が出そうもないところで実感。
腹からの呼気の勢いでふっきれて、その金属が共鳴するような感じ。
音程感覚はすべて胸より下の調節である。
胸振がすごく、ファルセットが伸びる。
心臓(内)がひっくり返って、へそ上あたりで楽器となっているような気がする。
肋骨の上辺りは従来よりもひびかぬ。下へいくほどひびく感じ。(胸骨)
叫べるのが発声。切れ味鋭い、転がす。
基本姿勢
顔面はやや上向き。あごを入れる。(手で力いっぱいあごと後頭部をおさえつけるとよい)
共鳴の方向意識
うしろをあけない。前方へ飛ばす(ファルセット)、意識的に前にもっていく。
(とくに高音は負けない)
胸からも共鳴ふっきれ。
ハミング
鼻に入れすぎない。(指でつまんで音色が変わらぬように)
のど仏とくに注意。下に下げる。
胸にもっていく。
ファルセットのつけ方
胸の真ん中をゆらすよりも、そこよりももっと下を張ってやる。
吸気→呼気
吸気…腹壁は保持、前腹は出さない。側筋と背に入る。
呼気…腹筋は拡がりこそしないが、決してひっこまず、発声時の張力は右下、左下の方向にある。側筋と背から呼気。
NO.30
中音域発声…高音発声の支え、余裕をもって。前に出す、うしろに抜かない。
やさしく甘い声にしない。(要注意)高音共鳴発声に差し支える。
a、b、cこの3音がとくに大事。ここまではできるはず。絶対に逃げないように。
声は、意識(イメージ)で千変万化する。
音程を感じてはならない。
あたるところは同じ意識だけの調節。
音に対する意識を低くもつ。思い切りよく。
高音になるほど姿勢を低くして。実際やや低くなる。
ふんばり。腰、背筋、横隔膜に緊張を感じて。胸から腹、背に押しやるように発声する。
思いっきりのよさと自信で。
背筋に振動(共鳴)が伝わるような発声。
常にファルセット(共振)で音をゆらしてもっていくようにすべきである。
レレ…レファミ
最初からゆらしておくと、自然にもっていきやすい。
頭部共鳴は今の段階(d、e)では不要。
同じポジションでひっぱってもっていける。
音色は全く変わらないはずである…ように思われる。
体、声ともかなり疲れぎみ。F-c(d)
息に乗せる。芯に肉がつくように。
共鳴、正しいかどうかの見分け方。
手をかざしても同じように聞こえる声。
こうすると、内部からの声が消え、客観的に聞ける。
表面がなりがち、胸に深くいれ、体を使う。
背筋(相撲取りと同じ筋肉のつき方)ここから空気を送る。
ポジションを深める練習(必ず胸のほうへ入れてゆらしてやること)
今は声にならないポジション。(のど仏は最下位になる)
d…変わり目。(開かず内側に深く入れること)薄いキンキン声になるのはだめ。
(吸気)→呼気→終止
必ず吸気する(止めるとき)吐いて終わらないこと。
NO.31
アペルト…開放。
カバーリング…日本人的、不要。
ジラーレ…パッセージ音以上で必要。技術。
b、c…アペルト(開放)
d、e、f…パッセージ音(転換)
g…ジラーレ(まわす)体の奥に入れてやる
アペルトでは不確実で高音への発展がない。
ジラーレ
肩は動かさない。(外筋はだめ)内筋で、内筋へ筋肉を閉める。集中させる。
基本、息を吐くこと。体を動かす。共振ができていない。
絶対に力で出さず、息の流れに乗せてやる。ひびきすぎないよう、のど表面で胸に入れてやる。体全体を使って歌う。
浅い声、ほった声を避けること。前に出す。ぬかない、ひっこめない。
首、あごを出さないこと。
表面が鳴りすぎている声、力でもっていっている声→自然なファルセットをつけられない、伸びがない。遠くまで届かない。だからよい声ではなく、とにかく胸に入れた(落とした)声を完成させなければいけない。
胸部共鳴を絶対に中心におき、固まってはねかえって上に共鳴するのを待つこと。
浅い上声は避けること。
方向ch(ハ)上あご
のどを鳴らさない。
胸に入れるポジション。
胸を動かす横隔膜。
のどを下げると生態が緊張する。
高音。少ない呼気量で出る。
NO.33
姿勢-自然体
高音にいくほど重心を下に構え、下半身、背骨(尾てい骨)方向へ通す。
表面は基礎練習では鳴らさず(声が浅くなりがち)深く胸に入れるほうを重点的にする。
胸に通す。今の段階では声の出ないポジションが本来正しいので、歌ってはいけない。
(浅くなりがち)
側背筋に吸気し、ためを置き、出だしをまとめる。
大地に自分を上から押しつける(しずめる)ように胸のポジションを維持して、
側筋背筋に力を加えて(方向は下方、前腹筋の収縮はダメ、
維持して横隔膜が根につくように)胸下で歌い、
腹(全身)の支えを感じて発声する。
高音では同じポジションでややかすれ気味でよい。
声の支えは背筋から尾てい骨へ抜ける。
雲をなでるように柔らかく突き抜けてしまってはいけない。
イ行(gi)の発声がよいマーマ(f)までやっている。「気品ある高音」
やや体調が悪いため、アペルトしすぎ、a、oではのどにかかってしまう。
c、dが転換点(ジラーレ)
アペルトにして開きすぎない。
ポジションは崩れなくなった。内腹筋が弱いのでひっぱれない。
胸に入れてやる。
持続力
伸ばせば、ポジションがあっていれば胸に入っていく。
とくに高音は入れてやる。
アペルト(開放)とキューズ(入れる)のバランス
アペルト…薄っぺらくならないように。薄っぺら過ぎるときはハミング、イ行。
胸に入れること。表面を鳴らさないこと。
キューズ…こもらないように。エ(ge)前に出すこと。息を流すこと。
声量でなく、声の芯の深さが大切である。
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